引越しって、普通は「新居に移る」という感じでワクワクするものですよね。
それが、債務整理中や債務整理後の引越しというのは、「夜逃げ」のような世間から追い出されたイメージがあります。
「債務整理中に引越しは可能ですか?」という質問を見かけました。
債務整理中の引越しはできないと思われていますが、実際はどうなんでしょうか?
原則として、債務整理中の引越しは自由ということにはなっています。
普通引越しというと、「新しい生活の始まり」ということで、嬉しいものですが、債務整理中に引越しを余儀なくされる場合はあまり楽しいものではないですよね。
特に自己破産で自分の家を追われ、アパートなどに引っ越すことになる場合は、悲惨な感じさえします。
私の場合は自己破産ではなかったのですが、紆余曲折ありまして、結局は引っ越すことになったのですが、持ち家から賃貸ということでは、あまり変わらないです。
やはりみじめな感じはありました。
賃貸と言えばまだ聞こえはいいですが、知り合いのツテで、「傾きそうな」いや「実際にも傾いている」ボロ家に引っ越しましたから。
※数年後、自然災害に見舞われた時には、「家が潰れる!」と思ったのですが事実潰れかけていて、保険で直せなかったら、家族みんな家の下敷きになっていた可能性があるのです。
それでも、ホームレスにならないで引っ越せただけでも「ありがたい」と思うべきなんでしょうが・・・
で、最初の「債務整理中に引越しはできるか?」ですが、たいていの場合は制限されることなくできると思います。
ただ「あまり遠くに行かれると困る」というようなことは、弁護士さんから言われましたが。
まあ、裁判所の管轄が変わるような引越しは避けた方が良いかもしれません。
と言っても、特別な理由が無い限り、九州から北海道に引っ越すなんていうことはあまりないと思いますけど。
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あと、弁護士さんや司法書士の方に債務整理を依頼していると思いますので、引っ越す予定ができた時点で、きちんと報告することは言うまでもありませんね。
自己破産で管財人が付いた場合のみ、ちょっと話は違ってきます。
裁判所から転居許可というものをもらってからでないと、動けないのです。
たいていの場合はすんなり降りるそうですが、「裁判所の許可無しでは転居できない」と考えると、自らが撒いた種とは言え、気が重くなります。
転居できるとしても、問題は持ち家から賃貸に移る時の「保証人」をどうするか?ですよね。
うっかり「保証会社を利用します」なんて言ってしまうと、その保証会社が信販会社系列だった場合、「個人信用情報」を参照されてしまう可能性が高いです。
そうなると、「債務整理している」事実が丸わかりなので、当然賃貸契約も断られてしまうことに。
なので、できるだけ保証人は立てた方がいいですよ。
賃貸契約ひとつ取っても、やはり「社会的な制裁」は受けるものなんだ、と思ってしまいますが、仕方の無いことですね。
みじめな感じは拭い去れませんが、それでも「新しい生活」がスタートすることには変わりはありません。
「ここからやり直すんだ」というつもりで頑張るしかないですよね。