NP後払いは債務整理後でも利用できる?注意点は?

債務整理体験談

債務整理後でも後払いシステムは利用できる?

「債務整理後は後払いできない」という常識は、もはや通用しない時代になりましたね。

バンドルカードについては、以前もご紹介しましたが、デビットカードでは無く「事前にチャージすることで利用できるVISAの付いたプリペイドカード」です。

これだけなら、VISAが付いているだけで、従来のプリペイドカードと変わらないのですが、バンドルカードのすごいところは、「ポチッとチャージ」にあります。

「ポチッとチャージ」は、バンドルカードが発行されたら(アプリとしてスマホで利用できるようになれば)、上限金額2万円までチャージできて、しかも、支払いは翌月末までにすればOK。

2万円チャージの出どころが問題なわけで、自分の口座からではなくカード発行会社が立て替えてくれるのです。

ここだけ見ると、「審査無しで持てるクレジットカード?」と思ってしまうのですが、注意点はいくつかあります。

○2万円チャージするのに、手数料が800円かかる(年利計算するとおおよそ30%以上)

○月に12万円までチャージできるのは良いが、前回チャージ分の2万円を支払ってはじめて次のチャージができる

○支払いを長期間延滞すると、年率14,6%の遅延損害金がかかる

だから「簡単に持てるし、前借りもできて嬉しい!」とばかりに、バンバン使ってしまうと、利息がとんでも無いことになり、

「消費者金融からお金を借りて買ったほうがまだマシ?」とおもってしまうかもしれません。

※現在、1回にチャージできる上限金額が上限5万円までになっています。
ただ、誰でも2万円から5万円チャージできるわけではなく、個別設定方式になっているため、審査後に金額は決定される、ということ。

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他に債務整理後に後払いできる方法は?

また、後払いするだけなら、携帯のキャリア決済やNP後払いを利用することもできます。

キャリア決済とは、ドコモ、au、ソフトバンクなど、スマートフォンや携帯電話の各キャリアのID、パスワード、暗証番号を入力するだけで、簡単に支払いができる決済方法のこと。

請求書は携帯電話の料金と一緒に届き、翌月以降に支払えば良いシステムになっています。

キャリア決済を利用するための審査は特には無いので、債務整理後でも利用できるでしょう。

 

キャリア決済は債務整理後でも利用できる?

利用できる上限金額は、キャリアや契約状況によって異なりますが、1万円から10万円程度となっています。

最近では、定期課金サービスだけでなく、通販サービスの支払いも可能になっており、利便性の面でも文句のない後払いサービスと言えるでしょう。

ただし、未払いの携帯電話料金や端末の分割料金の滞納を自己破産や債務整理で解決すると、携帯電話を強制的に解約されたり、分割購入ができなくなったりして、携帯電話やスマホ自体が使えなくなるケースがあり、当然、キャリア決済も使えなくなります。

NP後払いは、会員登録をすると通販ショップで利用できる後払い方式です。

通販ショップでの買い物の際、支払い方法に「NP後払い」を選択すると、商品と一緒に「後払い」の請求書が届きます。

請求書が届いたら、請求書発行日から14日以内に、コンビニエンスストア、銀行、郵便局で支払うシステムとなります。

他の後払いシステムに比べると、支払い期間が2週間と短いですが、利用企業は5,000社以上に増えており、手数料が不要でポイントも貯まるので、お得な後払い方法とも言えるでしょう。

利用限度額は55,000円となります。

また、「NP後払い」には与信審査がありますが、クレジットカード会社やローン会社のように個人信用情報機関と連携していないため、自己破産や債務整理後でも利用できる可能性が高いです。

後払いを利用しない方が良い人が居る?利用する際の注意点は?

ただし、自己破産などの債務整理手続き中は後払いシステムは使わない方が良いです。

弁護士に債務整理の手続きを依頼すると,今持っているクレジットカードを使ってはいけないと指示されます。

 

弁護士に債務整理を依頼すると後払いはできなくなる?

それは,他の後払いについても同じです。

例えば,自己破産の手続き中にキャリア決済で高額な買い物をした場合,前払い金は自己破産の手続きの中に含めなければなりませんし,携帯電話会社も債権者に含めなければならない、ということ。

自己破産の場合、毎月の携帯電話料金の領収書なども裁判所に提出されるため、数千円程度なら影響がない可能性もありますが、数万円になると裁判所から指摘され、キャリア決済の後払いが発覚することになります。

そうなると、携帯電話の契約を破棄しなければならなくなるので、スマホ自体が使えなくなるのです。

債務整理後はともかく、債務整理手続き中は、どんなに不便でも、「現金払い」を心がけるしか無いでしょう。

スムーズに債務整理の手続を終わらせるためにも、疑わしいことはするべきでは無いですから。