リボ払いは便利だけど、気がついたら借金地獄になることも
■「毎月1万円なら余裕でしょ」から始まった小さな油断
社会人になってすぐ、クレジットカードを作ったときに、店員さんが言いました。
「リボ払いなら月々の支払いが一定でラクですよ!」
当時の私は、よくわからないまま「それでお願いします」と答えました。
そのときの私は、“リボ払い”が何なのかまったく理解してなかったんです。
毎月の支払いが1万円。
「カード使っても1万円しか払わなくていいなんて最高じゃん!」
そう思って、旅行や飲み会、ネット通販でもバンバン使っていました。
でも、その“1万円”の裏には、恐ろしく見えづらい仕組みが隠れていたんです。
■半年後、明細を見て背筋がゾッとした
ある日、たまたまアプリで利用明細を見たら、
「残高:41万円」「手数料(利息):5,600円」と書かれていました。
「え、なんで?もう半年も払ってるのに…」
そのとき初めて、リボ払いの仕組みを調べました。
そして衝撃を受けました。
- 毎月1万円払っても、そのうち7,000円くらいが“利息”に消えている
- 元本がほとんど減らない
- 使えば使うほど、残高が増えていく
要するに、“返しているようで返していない”。
私は半年間、ほぼ「利息だけ」払っていたんです。
その現実に気づいた瞬間、心臓がギュッとなりました。
「私、借金してるのかもしれない…」って。
■気づいたときには、抜け出すのが大変だった
そこから「リボをやめよう!」と思ったんですが、すぐにはできませんでした。
なぜなら、残高を一括で払うお金がなかったからです。
リボをやめるには、残っている元本を全額返済しなきゃいけない。
でも貯金は10万円ちょっと。
残高は40万円超。どう考えても足りません。
「リボをやめたいのに、やめられない」
この状況が本当に怖かったです。
まるで見えない鎖でつながれている感覚でした。
■リボ払いの本当の怖さは「心理」にあると思う
リボ払いの怖さって、金利や残高の数字だけじゃないんです。
一番怖いのは、「使っている感覚が薄れること」だと思います。
毎月の支払いが一定だから、つい油断してしまう。
「今月ちょっと使いすぎたけど、まあ1万円だし大丈夫か」って。
でも実際は、
- 利息がどんどん積み上がる
- 元本が減らない
- なのに“払えてる気分”になる
この「錯覚」が一番危険なんですよね。
私もそうでした。
カードの支払いが1万円だから、家計簿上は「余裕ある」と勘違いしてました。
でも、見えないところで借金が膨らんでいたんです。
■リボ払いを抜け出したきっかけ
そんなある日、たまたまSNSで「リボ払いやばい」って投稿を見かけました。
そこで、他の人の体験談を読んで本気で怖くなったんです。
「このままいったら私も同じだ…」と思って、
思い切ってカード会社に電話しました。
「リボを解除して、一括返済にしたいです」
そう伝えたら、オペレーターの人が丁寧に説明してくれて、
結果的に、ボーナスを全部使って一括返済しました。
正直、ボーナスが一瞬で消えるのは辛かったです。
でも、それ以上に「終わった…!」という安心感が大きかった。
リボの怖さから解放された瞬間、心が軽くなったのを今でも覚えています。
■リボ払いをやめてから変わったこと
リボ払いをやめたあと、私はお金との向き合い方が180度変わりました。
- クレカは「一括払いのみ」に設定
- 使う前に「今払える金額か」を考える
- 家計簿アプリで「今月の支出」を見える化
たったこれだけで、お金の不安が一気になくなりました。
そして何よりも、
「お金をコントロールできている」感覚が戻ってきました。
リボを使っていた頃は、常にどこかで「怖い」「モヤモヤする」感覚がありました。
でも今は、支払い日が来てもドキドキしない。
お金に振り回されないって、こんなに気持ちいいんだと実感しています。
■これからリボを使おうとしている人へ伝えたいこと
リボ払いって、最初は便利そうに見えるんです。
でも、実際に使った私が言えるのはこれだけ。
「リボ払いは“借金”です。」
しかも、借金している自覚を持ちにくい借金。
そこが一番の落とし穴です。
もし「少しだけ使ってみようかな」と思っている人がいたら、
ぜひ一度、仕組みと金利を調べてほしいです。
「年利15%」って数字の意味を、ちゃんと知っておくことが大事。
そして、もし今リボ払いを使っている人がいたら、
- 今の残高を確認する
- 一括・繰り上げ返済できるか調べる
- カードの「自動リボ設定」を解除する
この3つだけでもやってほしい。
それだけで、未来の自分が確実にラクになります。
■まとめ:リボ払いの怖さは「知らないうちに奪われる安心感」
リボ払いって、本当に静かに人を追い詰めてくる仕組みだと思います。
毎月の支払いがラクに見えても、心の安心感を少しずつ奪っていく。
「払ってるのに終わらない」
「使ってないのに残高が減らない」
そんな状況に気づいたときの恐怖、私は一生忘れません。
でも逆に言えば、知って、動けば、ちゃんと抜け出せます。
あの頃の私みたいに「リボなんて怖くない」と思っている人にこそ、伝えたい。
リボ払いの本当の怖さは、「知らないまま使ってしまうこと」。
気づいた瞬間が、抜け出すチャンスです。
💬 最後に一言
リボ払いの怖さを知ることは、お金と真剣に向き合う最初のステップ。
今日、アプリを開いて「残高」を見るところから始めましょう。