宝くじに高額当選した人の天国と地獄、それでも「お金が欲しい」人へ

宝くじ高額当選

借金地獄に陥っている人にとっては、あぶく銭だろうがなんだろうが、とにかく「お金が欲しい!」というのが本音でしょう。

 

お金がたくさんあって喜ぶ!

 

だけど、「大金を手にすることの恐怖」というのも、少なからずありますよね。

宝くじに高額当選するというのは、庶民にとっての夢なのですが、「その後の人生はどうなるのか?」が問題なのです。

ひとつ言えるのは、「お金が無いから宝くじにでも当たらないかな?」と思っている人が高額当選すれば、高い確率で道を見付外す、ということ。

「どうして分かるのか?」と言えば、人間の心理がそうなっているからなのです。

「じゃあ、欲のない人が宝くじに高額当選すれば大丈夫なのでは?」と思いますよね。

以前読んだ本の中に、「2億円の宝くじに当たったけど、どうしたらいいのかわからない」という欲のない男性が登場しました。

1等賞金2億円を手にした時、男性はどんな気持ちだったのでしょう?

嬉しかったわけでも、浮かれていたわけでもありません。

実際に手にしてみると、年収400万円の自分が2億円を使う夢が描けず、戸惑っていました。

仕事を辞めたいわけでもなく、家や車を買いたいわけでもなかった。

投資して増やしたいとも特別思わない。

だから、彼は当選したことを誰にも言わず、淡々と仕事を続けようと決めました。

ただ、人間ってやはり「黙っていよう」と思えば思うほど、誰かに言いたくなるのです。

そこで、信頼しているはずの妻、父母、など家族に話しました。

 

宝くじに高額当選して家族にだけ話したつもりだったけど

もちろん「このことは誰にも話さないように」と釘をさして。

だけど、ここから彼の人生は彼の手に負えないほどのスピードで変化していくのです。

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ある日突然、親戚と名乗る人が現れたかと思ったら、寄付を募る団体から次々に電話がかかってくるようになります。

会社の同僚や上司には絶対に知られたくなかったのに、なぜか知っていて、タカられる始末。

少しでも仕事でミスをしたら、「お金があるからって、手を抜いてる」と怒られ、そのうち、なぜか2chで吊るし上げられることになった時には、もう神経が病んでしまいそうになったのです。

もう、「私の目の前に現れる人間は、誰一人味方では無くなり私のお金しか見ていない」と思い込んだ彼は、衝動的に電車に飛び込んでしまった、という。

宝くじに高額当選したのに電車の線路に飛び込んでしまった

お金が生んだ悲劇と言えばそれまでですが、欲のない人間でさえ、このようなことになるという教訓ですよね。

「結局、宝くじに高額当選したらどうすれば良いの?」ということですが、「誰にも言わずに黙々と日々の暮らしをそのまま続ける」ということ以外無さそうです。

とは言え、数百万円の借金を抱える人にとっては、宝くじ高額当選は、借金を一括返済できる最後の夢なんですよ。

あっ、でも、2億円の宝くじに当選した男性ですが、電車に飛び込んだ後、奇跡的に命をとりとめ、献身的に看病してくれた奥様と、仲良く暮らした、ということです。

2億円は、外国のある医療機関にほとんど寄付したんだそうですが、もちろん、愛する奥様にはきちんとお金を残したそうです。

やはり、「自分にとって何が一番大切か?」ということを、常日頃から考えておかないと、大金を手にした時に翻弄される、ということですね。

お金に苦労しただけに、身に沁みてわかります。