JUGEMテーマ:借金返済
「国民健康保険から逃げる方法」について探している方がいらっしゃるようです。
国民健康保険料滞納については、さんざん書いてきましたが、「どうしても支払えない」という方も多いですよね。
何しろ、金額が、他の税金に比べても高いのです。
私自身の体験談で言えば、自営の仕事がうまく行っている時には、多分、月に直すと5万円近い金額を払っていたと思います。
それでも家計は回っていたのですが、正直他の出費の中でも飛び抜けて高い金額だったので、払うためには結構大変な思いをしていたのです。
考えてみれば、国民健康保険料って限度額が決まっていて、上限額に達したら、年収が1,000万円でも2,000万円以上になっても変わらないとか。
その頃、決して裕福な暮らしをしていたわけではないのですが、ある程度の年収はありました。
もしかしたら、上限金額に近かったのかもしれませんね。
その後、バブルがはじけたこともあり、どんどん自営の売上が落ちてきても、そんなに国民健康保険料の金額は減らず、当然支払えないことも多くなってきました。
まあ、ここで、社会の不条理を嘆いても仕方のないことなのですが・・・
だからと言って、滞納するのも当然なんて思っているわけではないです。
国民健康保険の保険料を滞納すると、保険証が使えなくなるだけでなく、さまざまな影響がありますから。
わかりやすく書くと、こんな感じになってしまいます。
◯督促状が送られてくる
◯保険証の有効期間が短くなり「短期被保険者証」が交付される
これ、経験があるのですが、1ヶ月ごとに更新してもらう形になります。
当然、保険証にも記載されていますから、かかりつけのお医者さんで保険証を出す時には、恥ずかしかったですね。
「滞納したんだな」というのが丸わかりですから。
そして、1年以上滞納したまま放置していると
◯医療費を支払う時に全額負担となる「被保険者資格証明書」が交付される
どうやって使うのか?というと、窓口でこの証明書を出して診療を受け、その時は全額支払います。
後日保険料を納めるか、滞納している事情が妥当なものと判断された場合にのみ、自己負担分以外の医療費が払い戻されます。
そして、それ以上滞納してしまうと、恐ろしい「差し押さえ」ということも有り得るのです。
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「差し押さえ」に関しては、国民健康保険料を滞納していて、分納にも応じてもらい毎月きちんと支払いを続けていた方でも、隠し財産が見つかれば、否応なく一括払いでの支払いが差し押さえ調書が送られてくる、と言います。
ある方の体験談ですが、「子どものためにかけていた学費保険が、ちょうど滞納額を上回る数字になっていたのですが、ある日突然差し押さえ調書が届いて、滞納分を一括で払わないと、学資保険を差し押さえますよと書かれていました。」
「分納の相談に行く時に、隠していたわけではないのですが、学資保険は子どものために掛けているものだから、財産とは違うと思っていたんです。」ということ。
確かにそういうことってありそうですが、「隠していた」ということで、悪質と判断されたのでしょう。
ただ、その後足繁く役所に通い、分納の金額を大幅に増やすことで、納得してもらったということです。
こういうケースを見ても、例え引っ越したり夜逃げをしたところで、「国民健康保険から逃げる」ことは容易なことではないとわかるでしょう。
特に、国民健康保険から社会保険に移り、滞納分の支払いを続けている人にとっては、「もう払っても払っても終わらないから逃げたい」という気持ちもわかります。
それでも、税金である以上逃れられない、と思ったほうが良いですね。
収入的に厳しい方は、早いうちに「国民健康保険料減免」の手続きをして、保険料を安くしてもらうことです。
国や地方自治体の財政も苦しくなっている今、以前よりも対応が厳しくなっていくことは、容易に考えられますから。