リゾートバイトでいくら稼げる?シニア層も急増の理由は?

リゾートバイトでいくら稼げる? コラム

第二の人生はリゾートで:シニアに急増する“働きながら暮らす”新スタイル

かつて若者の特権だった「リゾートバイト」に、今、シニアたちが続々と参入しています。

美しい自然と穏やかな時間が流れるリゾート地で、新しい人生をスタートさせる50代以上の人たちが増えています。これまで若年層を中心に人気だった「リゾートバイト」が、今や人生経験を積んだシニア世代の新たな選択肢として注目を集めているのです。

わずか2年という短い期間で、50歳以上のリゾートバイト従事者数は約4倍に急増。働く場所としてだけでなく、暮らしの拠点としてリゾート地を選ぶシニアが、静かに増え続けています。

働く場所が“癒しの地”へと変わる

51歳の元保育園長の女性は、鬼怒川や阿蘇といった観光地の宿泊施設で、レストランサービスの仕事に従事しています。リゾート地に住み込みで働くスタイルに転身したことで、以前と比べて収入は半減しました。しかし、住居と食事が支給されるため、生活費はほとんどかからず、経済的負担は軽減されています。

リゾートバイトにシニアが参入

いくら稼げる?

実際の収入面では、リゾートバイトの平均時給はおよそ1,300円程度。月収はおおよそ20万円から30万円が相場となっています。職種や勤務地、シーズンによっても変動し、繁忙期や時給の高いエリアを狙えば、さらなる高収入も十分に見込めます。スキルアップや経験を積むことで、より良い条件の仕事にも就くことが可能です。

そして何よりも、窓から見える絶景、観光地ならではの非日常的な空気、働くこと自体が癒しとなっていると彼女は語ります。生活そのものが観光であり、仕事とプライベートが自然と調和する——そんな働き方が今、シニアたちの心を掴んでいます。

“学び”と“つながり”が生まれる新しい日常

休日には観光スポットや神社を巡るなど、地域の魅力を自ら体感する時間もたっぷり。さらに、宿泊客との交流を通して外国人観光客と接する機会が増え、自然と英語に興味を持つようになったといいます。日常の中に新しい刺激があることで、学ぶ意欲が芽生え、心が若返っていく感覚があると、多くのシニアが口を揃えています。

また、思いがけない副産物として、疎遠になっていた家族との関係が改善されたケースも。娘家族が遊びに来た際に一緒に観光地を巡り、かけがえのない思い出を作ることができたというエピソードも聞かれました。

お金では得られない“人生の充実感”

リゾートバイトは単なる収入源ではなく、「人生を豊かにするための手段」として注目されています。仕事を通じて人と出会い、心を動かされ、新しい何かに挑戦したくなる——そんな経験は、お金には代えられない価値を持ちます。

シニア層にとって、これまで積み重ねてきた人生経験を活かしながら、新たな環境で自分自身を再発見するチャンスでもあります。過去の職業や肩書きに縛られることなく、「今の自分」を大切にする生き方。それがリゾートバイトという選択肢には詰まっているのです。

“第二の人生”を、自分らしく。リゾートバイトという新たな旅立ち

老後の生活に不安を感じる中で、「働くこと」が新しい意味を持ちはじめています。ただの生計手段ではなく、暮らしを楽しむ一部としての仕事。贅沢な自然環境の中で、自分らしく働き、学び、人とつながる——そんなライフスタイルは、まさにこれからのシニア世代にこそふさわしい生き方です。

「今だからこそ挑戦したい」「これからの人生を楽しみたい」と思うすべての人に、リゾートバイトという働き方が新たな選択肢として広がっています。あなたの“第二の人生”は、どこでどのように始めますか?